サーカスを一本指で支えた男 カバー 文芸・ノンフィクション
サーカスを一本指で支えた男
石井達朗著
四六判 247頁
本体価格 2136円
ISBN 89257-021-4 C0095


サーカスで何があったのか。元団長、川崎昭一が語る痛快波乱の50年。
サーカス界初のインサイド・ストーリー。
目次
書籍検索トップ 文遊社トップページ



サーカスを一本指で支えた男 目 次

1 サーカス――流転の風景 11
 1 九歳の転機 14
   女相撲 17
   サーカス渡世の第一歩 22
   一本竹 24
   食事 26
 2 絶対殺してやる、と子供心に誓った 27
   いじめと暴力 29
   大人になって、殺したかった男たちに会ったとき…… 33
 3 暗闇の子供たち 37
   サーカス芸人は酢を飲むか 37
   涙もでないほど疲れていた 38
   精米所でもらったオニギリ 41
   逃げてはみるけれど 43
   テントにくるまって寝ていた浮浪児たち 46
 4 サーカスにいた教育者 49
 5 祥太郎物語 57
   自転車泥棒からサーカス芸人へ 57
   バンドマンとして 65
   初老の大酒飲み 67
   電話口の祥太郎、一九九四年 70
 6 愛情逃避行 73
   初恋 73
  「高玉」が「ラッキー」にかわる 77
   逃亡 79
   二日間だけの幸福 83
 7 子連れ逃避行 89
  結婚、そして再度の逃亡 89
  親子三人の脱走 93
  十数年ぶりに父と再会する 98
  上京 99
 8 サーカスは今……102
  キャバレーまわりのあと 102
  初めてつくった自分たちのサーカス 106
  来るべくして来た変化 111
  サーカス団長として再出発 113
  休団 116
 9 外国人芸人事情 118
  外国人スカウト 118
  惚れたはれたの国際愛 124
 10 若者たちの光景 129
  当世風新人稽古 129
  ブランコ芸人、坂井とミキ 136
  大森とユミ 140
  象使いになった女の子 142
  夢 143

2 サーカス――芸と技のパノラマ 145
 1 鳥かツバメか……空中ブランコ 147
   ブランコの呼び名 147
   女の中台 149
   輪撞木の名人ソメちゃん 150
   一丁、二丁、大一丁 153
   手綱と二丁ブランコ 154
   空飛ぶ技の目録 157
 2 女たちがやった綱渡りと足芸 160
   綱渡りはべっぴんさんに 160
   綱渡りの上乗りはこわい 162
   素渡り三年 164
 3 曲馬の世界 169
   サーカスの曲馬目録 169
   ふつうとはちがう鞍 173
   馬場は客席にもなった 175
   「道中」という移動の習慣 177
 4 芸の職人たち 179
   呼び込み 179
   ピーター、一丁梯子、くだけ梯子 183
   羽根出し 185
   髪ツリ、歯リキ 187
   一本網 88
   自転車とオートバイ 189
   動物、別当、調教師 192
   象 195
   ピエロ 196
 5 番線とテント 199
   番線談義 199
   テントにまつわる話 206
   小物、中荷、大荷 209
   グラシ 212
 6 歩方とはなにか 213
 7 映画出演 218
   大村昆と芦屋雁之助と一緒に出演 223
   市川右太衛門にかくまわれたが…… 225
 8 究極のウルトラ技――指一本逆立ち 228
   指一本の勝負師たち 228
   ついに完成する 233
おわりに 239