- 愛しあって生きるなんて、おそろしいことだ。
- たとえみじかくても、灼かれるような日々をすごしてみたい。
- わたしたちは、周囲が期待し強制する、わたしたちがもつべきである「ある種の気分」なり「感情」なりを、自分のものであると錯覚すべく、訓練をうけてきた。それが教育というものだ。他人の不幸には同情し、パーティーではうきうきするように、しつけられてきた。
- ままよ、この世は地獄。その最後の日まで、われらみな、踊り狂いて、踊り狂いて死にゆかん。
- わたしは不幸がすきではない。だが厚顔無恥な「幸福」は大きらいだ。
- エロスではないものによって、「他人」に深く関わろうとする者は、幸福など求めてはいないのだ。
- 自分がどこにも属さない人間である、と感じるときがある。この世界にたったひとりで、夜の底にはだしで立っているような。
- 帰っていくおうちがない。生きていても死んでいても、誰も気にかけやしない。
- 「わたしのまえにだれも立つな」といいたいのだ。
- ある現象について善悪の判断ができないのと同様に、信じるという行為も不可能であるようにおもわれる。
- 速度が問題なのだ。人生の絶対量は、はじめから決まっているという気がする。細く長くか太く短くか、いずれにしても使いきってしまえば死ぬよりほかにない。どのくらいのはやさで生きるか?
- わたしは男でも女でもないし、性なんかいらないし、ひとりで遠くへいきたいのだ。
- 「道徳なんて、はじめっからないのよ。よくかんがえてみたら。十代のころはすごくある、と思いこんでたんだけど。それは、道徳をおしつけてくる他人をこわがってただけなの。それに気がついたら、よけいおそろしくなった。」
- 日常とは、つまらないことのつみかさねである。だが、そのつまらないことのひとつひとつが、どのくらい大事かということに、たいていの人間は気がついていないだろう。
- 社会に適応できる人間には虚無のにおいを感じる。
- 「理屈はあとだ、みんな死ね」
- 寝たい男と寝たいときに寝て、どこが悪い、というのだ。
- あたりまえじゃないことはふしぎではないが、あたりまえなことはとてもふしぎなのだ。
- 知られたいという欲望は、ほとんど愛されたい願いと同じものだ
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