| 書評情報 ─ 『私 まるごとエッセイ』 |
「ダ・ヴィンチ」(2008年12月号)に書評が掲載されました。
この本にひとめ惚れ
【評】糸井重里=コピーライター

一時期、この人の作品に夢中になったことがある。彼の作品には「世界」があるのだ。それゆえに古い作品でも常に最新作に見える。(一部抜粋)
「週刊朝日」(2008年10月24日号)に書評が掲載されました。
【評】朝山 実

色鮮やかに「まんだら屋の良太」の背景を盛り合わせた全エッセイ集だ。マンガ家なのに絵が一枚も入っていないあたりに、30年分の総決算的な意気込みがうかがえる。
[…]数行の情景の徒然に、著者の繊細な心模様、隣人のありようが素描されている。重複はあるが、思い出すきっかけの違いで陰が陽、ぼやきが愛嬌となる。
なかでも、青木雄二に捧げた弔辞や、武者小路実篤を唯我独尊の「教祖」として再評価するユートピア論などはいま読めば一層興味深い。(一部抜粋)
「日経新聞」(2008年10月5日)に書評が掲載されました。
創作の源泉 端正に書き留める

本書は1982年から様々な媒体に書いてきた紀行文、エッセー、書評など約100本を収録した。「文章だけを集めた本は初めて」という。わい雑なパワーに満ちた「良太」とは対照的な端正な筆致だが、一人の創作者の姿がくっきりと浮かんでくる。(一部抜粋)
「信濃毎日新聞」(2008年10月5日)に書評が掲載されました。
叙情にじむ優しいおおらかさ
【評】伊藤剛=漫画評論家

一読して、不思議と背筋が伸びるような感がある。そういう品のある本だ。
[…]武骨であると同時に、優しいおおらかさがある。もちろん含羞もある。だが、不必要に自分をおとしめる自嘲に落ちていないところがいい。
この「品」を支えているのは、簡潔な文体だろう。気さくに書かれたように見せつつ、その実さりげない洗練を感じさせる。そして「私」とともに、気恥ずかしげに叙情がにじむあたりが、また心地よいと思った。(一部抜粋)
