- 装苑2006年7月号「SO-EN Jam」にて、松浦弥太郎さんにより『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』が紹介されました。
ぼくのいい本こういう本
長年探していたボリス・ヴィアンの『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』を新刊で見つけて喜んだ。
’50年代のはじめ、ボリス・ヴィアンはサン=ジェルマン=デ=プレの必要な知識をすべて、この一冊にまとめた。最高級たる町の百科事典。これも「いい」本だ。

- 日本経済新聞2005年11月10日(木)夕刊書評欄コラム「目利きが選ぶ今週の3冊」で、批評家、陣野俊史さんによる『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』の書評
が掲載されました。
評価は(★★★★★これを読まなくては損をする)です。
有名無名500人 軽妙に描く
パリのサン=ジェルマン=デ=プレ界隈の紹介本だが、戦後、サン=ジェルマン=デ=プレに集った有名無名五百名の人物を、軽妙な筆致で描きだした、愉しい本だ。
写真や図版もいっぱい。……そのきら星のような人物たちにやはり胸躍る。
サルトル、ボーヴォワール、カミュ、メルロ=ポンティがそこにいるのは当然としても、
セロニアス・モンクやマイルス・デイヴィスも、ジャコメッティもそこにいて同じ空気を吸ったことには素直に感動してしまう。
……意外なくらい無名の人物への言及に面白い文章が多い。
……的確で軽妙な文章は、とにかく味わい深い。
いまのサン=ジェルマン=デ=プレとは違うけれど、この時代の喧噪は、いまもこの街のどこかに匂いのようにして残っている。(抜粋)
- 雑誌Gainer 2005年12月号のコラム、彼女の「ブックマーク」で、香里奈さんにより、『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』が紹介されました。
サン=ジェルマン=デ=プレとはパリ左岸の地区名で、レ・ドゥー・マゴのような サルトルらが集った文学カフェが建ち並ぶ(最近、仏で再注目されている)。こ の地区を伝説的アーティスト、ボリス・ヴィアンが独特の視点でたどる。文化の 香り高い一冊。
- 週刊文春2005年10月20日号の文春図書館・新刊推薦文に『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』が紹介されました。
サルトル、カミュからナポレオンマニアのフェーヴルまで、サン=ジェルマン=デ=プレの街角に生きた奇人たちの物語。映画、文学、ダンス……
パリの文化はこの街から生まれたのだ。
- 雑誌TV Bros (テレビブロス )2005年10月29日号のコラム、Cry Old -Baby Cryで、滝本誠さんにより、『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』が紹介されました。
懐かしい、といえばボリス・ヴィアン『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』だろう。
今は無き版元リブロポートから出ていた、フランスで一番楽しかったであろう第二次大戦後の文化集約地区のその中心だった人物
(『墓に唾をかけろ』、『日々の泡』)のガイド本の貴重な改訳・再発である。
徹夜で飲めるカフェ=タブーを中心とした文化人人物素描(コクトー、サルトル他)がことのほか楽しい、なんせ書き手がヴィアンだから。
昔の本は古本屋へ流したが、今回また買ってしまった。
小生が喜んだのは、現在の興味から言えばもちろん? セリ・ノワール(暗黒叢書)の総元締めたる編集者・翻訳家(ジム・トンプスン他)マルセル・デュアメルの項である。
「際だったファッション・センスの良さ、熱烈なジャズ愛好家」。カッコイイ。
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