SFの始祖、ヴェルヌの傑作初期短篇三篇と、 歿後発表された「永劫回帰」に向かう中篇を収録した短篇集。初版発行当時のイラストを多数収録し、見た目にも楽しい作品集です。
(2013年5月末発売予定)
ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)
1828年、フランス・ナントに生まれる。子供の頃から冒険小説や旅行記に親しむ。法律の勉強のためパリに下宿している頃、アレクサンドル・デュマ父子と出会い、劇作家を志す。1851年、「家庭博物館」誌に短篇「メキシコの惨劇」を発表し、小説の執筆に取り組む。1863年に刊行した冒険小説『気球に乗って五週間』が大評判となり流行作家となる。『海底二万里』『八十日間世界一周』『月世界へ行く』など科学冒険小説の傑作を生涯に渡って発表した。H・G=ウェルズに並ぶSFの始祖として知られ、その作品は多くの人に愛され、読み継がれている。1905年没。