うさぎのまちを とびだして
やさいばたけで ひとやすみ
『100まんびきのねこ』ワンダ・ガアグのABC絵本
ニューベリー賞オナーブックに選出されたアメリカ絵本の古典、待望の邦訳!
りんごが突然落ちてきたのに驚いて、うさぎはぴょんと飛び出しました。よその場所でいろんな動物に出会ったり、嵐になったり、おいしい野菜を食べたり……うさぎの冒険がABC絵本のおはなしになりました。
英語に初めて出会う子どもさんから、大人まで、幅広く楽しめる絵本です。
アート・ディレクション 加藤賢策(LABORATORIES)
デザイン 和田真季(LABORATORIES)
(2019年3月下旬発売予定)
ワンダ・ガアグ 文・絵
1893年、アメリカ・ミネソタ州に生まれる。妹が五人、弟が一人の七人姉弟の長女だった。1908年、画家だった父・アントンが死去。高校卒業後、教職を経て、美術学校に進み、1917年、全米から選ばれた奨学生としてニューヨークのアート・ステューデント・リーグ校で本格的に絵を学ぶ。コマーシャルアーティストとして活動し、家計を助けたのち、1923年、コネチカット州の農場に移住し、創作活動に専心する。1926年、ニューヨークのヴァイユ・ギャラリーで大規模な個展を開催、翌年にはリトグラフ「高架駅」がアメリカン・インスティテュート・オブ・グラフィック・アーツの「今年の版画五十点」に初めて選ばれる。1928年、カワード・マッカン社の編集者から児童書の挿絵を依頼される。同年、『100まんびきのねこ』を出版、ニューベリー賞、ルイス・キャロル・シェルフ賞を受賞し高く評価される。版画と絵本の制作を続け、『すんだことは すんだこと』(1935)『なんにも ないない』(1941)などの絵本や、昔話を再話した『しらゆきひめと七人の小人たち』(1938)などを発表。十代後半から二十代前半までの日記をまとめた『ワンダ・ガアグ 若き日の痛みと輝き』(1940)を上梓している。1946年、死去。
戸澤柊 訳
翻訳家、絵本・児童文学研究。20世紀中頃までの絵本と挿画に関心がある。 訳書にイーラ写真/マーガレット・ワイズ・ブラウン文『おどろいた りす』(小社刊)など。