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書名

憑かれた女

著者
デイヴィッド・リンゼイ=著 中村保男=訳
定価
2,800円+税
判型・造本
四六判、並製、416頁
ISBN
978-4-89257-085-8

階段を振り返ってみると………それは、消えていた!
奇妙な館に立ち現れる幻の階段を上ると辿り着く別次元の部屋で彼女が見たものは…。イギリス南東部を舞台にした、リンゼイの思弁的幻想小説。

 

書容設計 羽良多平吉

 

(2013年7月1日発売)

著者詳細

デイヴィッド・リンゼイ(David Lindsay 1876-1945)

1876年、ロンドン生まれ。スコットランド人の父とイングランド人の母を持つ。スコットランドの旧家リンゼイ一族に連なる名門の家系であったが、生活は苦しく、大学進学を断念して保険会社に勤務する。38歳のとき結婚したのを機に、コーンウォールの田舎に暮らし、執筆活動をおこなうようになる。大作である第一作『アルクトゥールスへの旅』をこの地にて書き上げ、以後、本書や『スフィンクス』『ド・メイリイ氏の冒険』などを世に問うたものの、正当に評価されなかった。1945年、死去。その後、対立しあう<二つの世界>を思弁的に描いた作家として高く評価されている。

 

[翻訳]中村保男 1931 年東京生まれ。東京大学文学部卒業。訳書に、J・G・バラード『結晶世界』(創元SF文庫)、アンソニー・バージェス『1985年』(サンリオ文庫)などがある。

 

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