「わたしは、いつか誰かを愛することができるだろうか。
ほんとうのことをいえば、まだ彼をゆるしてはいないのだ」
阿部薫の死の直後に書かれたエッセイから、「明るい絶望」にいたる後期のエッセイ、また、GSを偏愛する著者ならではの音楽についてのエッセイまで、初の単行本化作品多数収録。
大瀧詠一、エディ藩、山崎春美、所ジョージ、高信太郎との対談/インタビュー、石黒健治、石山貴美子撮影の未発表作品を含む写真を併録。
・口絵
1970 青山 撮影/石黒健治
1974 原宿 撮影/石山貴美子
・エッセイ
女と男の小宇宙
夫との存在を賭けた闘いの中で、他人を知り自分を知る
波長があわなければ、女と男の小宇宙に光はささない 結婚生活
夫婦って、不思議でおもしろいものだ
みんな勝手にしてよ 「病気」の考現学
私はこうして生まれた
・SFをさがして
SFをさがして
しなやかな美しさをSFに
日常生活における「物語」の効用
ファッショナブル・ポルノ
電気的恋愛小説のご紹介
ひとこと
夏のすごしかた
女湯のほうが楽しいに決まってる!
自分だけの感受性の発見、それは自分ばなれから
・独学法
涙のヒットパレード
あの街への出発〈浅川マキ〉
涙のヒットパレード
これがGSだ! 突然名曲分析講座
GSで踊りたい!
・対談/インタビュー
大瀧詠一 大天才、これしかない!
エディ藩 Remember Yokohama Blues
山崎春美 In Bed Interview
所ジョージ いつも明るい、元気な子
高信太郎 おかしな一日
*
ことばが世界よ
ギンギン
専業主婦ほど楽な商売はない 育児をしながら作家稼業を
あれこれ 田中小実昌
書誌(補遺)
執筆者・対談者他紹介