「夜は美しく、大筏(ジャンガダ)は流れのままに進む」
イキトスの大農場主の秘めたる過去、身に覚えのない殺人事件、潔白を示す暗号は解けるのか!?
アマゾンの川面が黒く、金色に光る―
ジュール・ヴェルヌ、圧巻の長篇小説
(2013年7月28日発売)
ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)
1828年、フランス・ナントに生まれる。子供の頃から冒険小説や旅行記に親しむ。法律の勉強のためパリに下宿している頃、アレクサンドル・デュマ父子と出会い、劇作家を志す。1851年、「家庭博物館」誌に短篇「メキシコの惨劇」を発表し、小説の執筆に取り組む。1863年に刊行した冒険小説『気球に乗って五週間』が大評判となり流行作家となる。『海底二万里』『八十日間世界一周』『月世界へ行く』など科学冒険小説の傑作を生涯に渡って発表した。H・G=ウェルズに並ぶSFの始祖として知られ、その作品は多くの人に愛され、読み継がれている。1905年没。
[翻訳]安東次男 1919年、岡山生まれ。俳人、詩人、評論家。東京大学経済学部卒業。加藤楸邨に俳句をまなび、1946年、金子兜太らと句誌「風」を創刊。1962年の評論集「澱河歌の周辺」で読売文学賞受賞。翻訳書に『みどりのゆび』(モーリス・ドリュオン著、2002年岩波書店より新版)など多数。