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書名

契約 鈴木いづみSF全集

著者
鈴木いづみ=著 
定価
3900円+税
判型・造本
A5判、上製、656頁
ISBN
978-4-89257-106-0

彗星のごとく煌めいた作家の光跡!

 

初期の傑作短編「悪意がいっぱい」から、遺作となった「ぜったい退屈」まで、 鈴木いづみの全SF作品・29篇を発表順に集成。

 

★幻の傑作「悪意がいっぱい」ほか、初単行本化作品三篇を収録

★大森望氏による全作品解説を収録

 

「鈴木いづみは明かるい絶望感≠フ漂うまなざしで日本の 現在≠見つめ、持ち前のセンスだけを武器に時代を超越する。 サイバースペースのかわりにスリムのコットンパンツを、パーソナ ルコンピュータのかわりにグループサウンズを。……鈴木いづみ のSFは、サイバーパンク以上の速度で現代を描き、その速さと 切実さによって自分自身を文学史に刻みつけた。」(大森望)

 

書容設計 editorial design:羽良多平吉

 

☆英語版が出版されました!
『契約 鈴木いづみSF全集』の英語版が刊行開始されました。Versoから2021年4月20日に発売されたTerminal Boredomには、「女と女の世の中」「夜のピクニック」「ぜったい退屈」ほか収録(続刊は Love<Death)。Terminal Boredomのサイトに、海外メディアや批評家のレビュー、英語版編集者のコメントが掲載されています。
ニューズウィーク(国際版)に記事が掲載され(2020年9月8日)、世界で注目されていましたが、ニューヨーク・タイムズ(4月20日)に、作家キャサリン・レイシー氏による書評が掲載されました。


著者

鈴木いづみ

1949年7月10日、静岡県伊東市に生まれる。高校卒業後、市役所に勤務。 1969年上京、俳優として、天井桟敷「人力飛行機ソロモン」(1970)、映画「銭ゲバ」(和田嘉訓監督、1970)、「書を捨てよ町へ出よう」(寺山修司監督、1971)などに出演。 1971年には、天井桟敷で「鈴木いづみ前衛 劇週間が催され、執筆した戯曲「ある種の予感」「マリィは待っている」が上演された。 その傍ら、1970年に小説「声のない日々」が文學界新人賞候補に選出される。以降は、作家としての活動が中心になり、文芸誌、映画雑誌など、 幅広い媒体に執筆する。1975年、『SFマガジン』(11月号)に「魔女見習い」を寄稿。以後、1980年代にかけて、数多くのSFを発表した。1986年2月17日、自死。享年36。

 

 

書評一覧

『フリースタイル』27号「ONE,TWO,THREE」(執筆者:白石朗氏)、『図書新聞』10月11日号(評者:山崎春美氏)、毎日新聞10/1朝刊「BOOK WATCHING」に書評掲載されました。