書籍詳細


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書名

ちいさなライオン

著者
ジャック・プレヴェール=文 イーラ=写真 小 美保=訳
定価
1,800円+税
判型・造本
B5変、上製、32頁
ISBN
978-4-89257-136-7

ゆうかんな ライオンの子が
どうぶつえんを にげだした!

第二次大戦後のフランスに生まれた、国民的詩人ジャック・プレヴェールと動物写真家イーラの名作写真絵本がついに登場!

詩情とエスプリに満ちた、プレヴェールとイーラの珠玉のコラボレーション。

 

おかあさんがはなしてくれた、ジャングルや砂漠が見てみたい—

 

映画『天井桟敷の人々』の脚本やシャンソン「枯葉」などで知られるジャック・プレヴェールは、民衆の目線で平易な言葉で詩を書き、絶大な人気を博しました。そんなプレヴェールが、表情豊かな動物写真で知られるイーラの写真におはなしを創作。子ライオンのたのしい冒険を描いた絵本です。

 

マーガレット・ワイズ・ブラウンが本書と同じイーラの写真におはなしをつけ、アメリカで出版された『ねむいねむい ちいさな ライオン』とはまったく違うおはなしの本書は、ジャック・プレヴェールの文によって、フランスで出版された写真絵本の邦訳です。

 

アート・ディレクション 加藤賢策(LABORATORIES)

デザイン 和田真季(LABORATORIES)

 

(2021年1月末発売予定)

 

 

 

 

著者詳細

ジャック・プレヴェール Jacques Prévert 文
1900年、パリ郊外のヌイイ・シュル・セーヌに生まれる。二十歳で兵役につき、イヴ・タンギー、マルセル・デュアメルと出逢い、帰還後、シュルレアリスム運動とかかわりを持つ。1928年ごろから友人たちと映画づくりをおこない、シュルレアリスム運動から離れる。その後、映画・演劇の脚本執筆に本格的に取り組み、詩を発表しはじめる。1936年の『ジェニイの家』でマルセル・カルネの映画の脚本づくりに初めてかかわり、以後、カルネとのコンビで生んだ映画に『霧の波止場』(1938)、ナチス統治下で制作した『悪魔が夜来る』(1942)『天井桟敷の人々』(1945)などがある。「枯葉」「バルバラ」などは、ジョゼフ・コスマが作曲したシャンソンの歌詞として人気を博す。民衆に寄り添った平易な言葉で詩を書き、初の詩集『ことば』(1946)はベストセラーになった。1977年、死去。詩集に『見世物』(1952)、脚色に『ランジュ氏の犯罪』(1936)『曳き船』(1941)、絵本に『おりこうでない子どもたちのための8つのおはなし』(1947)『月のオペラ』(1953)などがある。


イーラ Ylla 写真

1911年オーストリアのウィーンに生まれる。本名はカミーラ・コフラー(Camilla Koffler)。第一次大戦中は各地を転々とし、1931年、パリのコラロッシ・アカデミーで彫刻を学びながら、写真家エルジー・ランドーの助手となる。1932年にレ・プレイヤード画廊で写真展を開催し、動物専門の写真スタジオを開く。1940年のドイツ軍パリ侵攻の翌年、アメリカに渡り、ニューヨークで写真スタジオを開く。1952年には、ケニア・ウガンダで三ヵ月にわたり野生動物の撮影を敢行。1955年、インドで牛車レースの撮影中に事故で亡くなる。写真集に“Petits et Grands”(1938)、”Animals”(1950)、”Animals in Africa"(1953)など。マーガレット・ワイズ・ブラウンとの写真絵本に『おどろいた りす』『どうぶつたちは しっている』(小社刊)、『ねむい ねむい ちいさな ライオン』『せかいを みにいった アヒル』(徳間書店)、『二ひきの こぐま』(こぐま社)がある。

 

小 美保 訳
明治学院大学仏文学科卒業。訳書にジュール・ヴェルヌ『緑の光線』(小社刊、共訳)、モーリス・ルブラン『白鳥の首のエディス』(岩崎書店、共訳)、『戯曲アルセーヌ・ルパン』(論創社)、ピエール・シニアック『リュジュ・アンフェルマンとラ・クロデュック』(論創社)など。

 

書評一覧

『MOE』(2021年5月号)で紹介されました。