魔の棲む映画
『ツィゴイネルワイゼン』『魚影の群れ』『居酒屋ゆうれい』…… 数々の傑作映画で異彩を放つ鬼才脚本家の、映画エッセイ、自作をめぐるエッセイ、映画公開時のインタビュー、幻の連載「異能人間」など、五十年に渡る著作を集成!
対談 西村昭五郎(『肉体の門』) 収録
対談 渡邊孝好(『居酒屋ゆうれい』)(インタビュアー:北川れい子)収録
インタビュー(インタビュアー:山根貞男)収録
<目次>
はじめに
夏の病院
無用者の栄光 映画批評1969〜1974
シナリオの根 自作について
美しい人 1991〜2016
人外魔境—―異能人間たち
犯罪調書
脚本「木乃伊の恋」
脚本「痴人の愛」
あとがき
フィルモグラフィ
装幀 黒洲零
(2017年4月28日発売)
1939年東京・日本橋生まれ。脚本家。鈴木清順、大和屋竺らと脚本家グループ「具流八郎」で活動、『殺しの烙印』(1967)の脚本を共同執筆する。『週刊サンケイ』のルポライターとして連載「これが現代の『異能人間』」「ドキュメント・犯罪調書」。 1970年代から、『(秘)女郎市場』(1972)、『(秘)女郎責め地獄』(1973)、『生贄夫人』(1974)、『おんなの細道 濡れた海峡』(1980)など、日活ロマンポルノの中心的な脚本家として活躍。『玉割り人ゆき』(1975)、『新・仁義なき戦い 組長の首』(1975)、『暴走パニック 大激突』(1976)など、東映作品で脚本を担当。 『ツィゴイネルワイゼン』(1980)、『陽炎座』(1981)、『夢二』(1991)、『嗚呼!! 花の応援団』シリーズ(1976〜1977)、『セーラー服と機関銃』(1981)、『魚影の群れ』(1983)、『雪の断章 情熱』(1985)、『居酒屋ゆうれい』(1994)、『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』(2009)、『最後の忠臣蔵』(2010)など。