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書名

眠りの館

著者
アンナ・カヴァン=著、安野玲=訳
定価
2,500円+税
判型・造本
四六判、上製、268頁
ISBN
978-4-89257-140-4

昼の光を夜の魔法に変えて――

 

夜の言葉で紡がれた、幻影が織りなす異色の自伝的小説

 

「やがて、雨がなにをささやいているのかわかるようになりました。雨から魔法の使いかたを学び、するとほどなく孤独を感じなくなりました。わたしは鼠や蜘蛛の夜のやりかたでこの館と親しむ術(すべ)を学びました。」(本書より)

Anna Kavan Collection
傑作長篇、本邦初訳

書容設計 羽良多平吉

 

(2024年2月下旬発売予定)

 

 

著者詳細

アンナ・カヴァン(Anna Kavan 1901-1968)

1901年、フランス在住の裕福なイギリス人の両親のもとにヘレン・エミリー・ウッズとして生まれる。1920年代から30年代にかけて、最初の結婚の際の姓名であるヘレン・ファーガソン名義で小説を発表する。幼い頃から不安定な精神状態にあり、結婚生活が破綻した頃からヘロインを常用する。精神病院に入院していた頃の体験を元にした作品集『アサイラム・ピース』(40) からアンナ・カヴァンと改名する。終末的な傑作長篇『氷』(67)を発表した翌年の1968年、死去。

 

翻訳 安野 玲

1963年生まれ。お茶の水女子大学卒業。主な訳書はジェイムズ・ブランチ・キャベル『土のひとがた』(国書刊行会)、スティーヴン・キング『死の舞踏』(筑摩書房)、中村融編『星、はるか遠く 宇宙探査SF傑作選』(共訳、東京創元社)、バルビニ&ヴァルソ編『ノヴァ・ヘラス』(共訳、竹書房)など。

 

 

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