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灼熱アジア風雲録ー土建屋のイケイケ・マイウェイ
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書名

灼熱アジア風雲録ー土建屋のイケイケ・マイウェイ

著者
芹沢勝=著
定価
1,800円+税
判型・造本
四六判、上製、272頁
ISBN
978-4-89257-066-7

快男児が行く、ディープ・アジアの天国と地獄。

 

1975年、バブルに沸きはじめていた、灼熱アジアの夜明け前、ひとりの建設会社の現場監督がシンガポールに降り立った。以来35年あまり、徹底した、現場主義、現地主義で培った人脈を生かし、シンガポール、マレーシア、インドネシアに次々と現地法人を立ち上げ、社長となる。タフなイケイケ精神と、緻密で大胆、臨機応変の行動力で、灼熱アジア、ディープ・アジアの天国と地獄を丸ごと味わい尽くし、相次ぐ難関を軽快に突破していった。自らの痛快人生を乾いた文体で綴った、快男児の半生記。

 

【目次】

東京の現場から、いきなりシンガポールへ………7
ポンコツ・ワーゲンでマレーシア、タイを旅する………25
アジアのワーカーとともにバブルに踊る………37
現地法人の社長として動き出す………44
談合できません、と言ってみたら………73
インドネシアのコネと利権を求めて………119
空飛ぶトラブル・シューター………158
マレーシアで、妻四人に目がくらんでモスリムになる………174
新天地カンボジアに、イケイケの血が騒ぐ………190
カンボジアで、なぜかボランティアの学校づくりを始める………216
人をハッピーにすればハッピーになるか?………262

 

著者詳細

芹沢勝(せりざわ・まさる)
1942年生まれ。神奈川県立湘南高等学校卒。東京都立大学工学部建築工学科卒業後、中堅ゼネコン・中野組(現在、ナカノフドー建設)入社。一級建築士。中野組で、やり手現場監督だった1975年、東京本社から特命でシンガポールに出向する。当初、英語は、単語を並べるだけ、あとはスケッチ会話と押しの一手と愛嬌だけで押し通す。それでも、柔道部で鍛えたイケイケと、現場監督で培ったKKD(経験、勘、度胸)で、シンガポール、マレーシア、インドネシアと次々に現地法人を立ち上げ、社長となる。怪しげな接待を繰り返してつくりあげた、日本と現地の人脈を生かして、土建屋の片手間に、エビの養殖、銘木輸入、その他、何でもやり放題、あきれた女房に逃げられる。やむなく22歳年下のマレーシア娘と結婚しようとモスリムに。モハメッド芹沢となったが、これが結婚詐欺だった。次いで、仏教徒で、功徳思想を実践している30歳年下の若いベトナム娘と結婚。カンボジアでは、カンボジア人の自立支援を目指し、語学校、カンボジアNGOスクールを設立、校長となる。2004年、インターナショナル・カンボジアNGOが、カンボジア王国政府に認証される。現在、インドネシア、マレーシア、香港、ベトナムの現地妻を拠点に、いきあたりばったり、出たとこ勝負のコネクション・ビジネスを展開中。40年ぶりに日本の自宅に戻り、95歳の親の面倒と自分の心臓病のリハビリを妻にみてもらいながら、新婚生活を送っている。

書評一覧

◆神奈川新聞(2011.8.28)

出向先の東南アジアを舞台に多岐にわたるビジネスに取り組んだ建設会社現場監督の半生記。サブタイトルに「土建屋のイケイケ・マイウェイ」とある通り、エネルギッシュ、大胆、臨機応変の八面六臂の活躍ぶりを軽いタッチでつづり、面白く読ませる。