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ソロー語録
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書名

ソロー語録

著者
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー=著 岩政伸治=編訳
定価
1,600円+税
判型・造本
全書判、上製、128頁
ISBN
978-4-89257-060-5

『森の生活』で知られるソローの言葉は、自然保護運動や市民運動の先駆けとし
て、ガンディー、キング牧師、マンデラ、ジョン・F・ケネディ、レイチェル・
カーソン、ターシャ・テューダー、アーネスト・シートン、ジョン・ミューア、
ゲーリー・スナイダー、トルストイ、オルコット、フランク・ロイド・ライトな
ど、分野を超えたさまざまな人々に強い影響を与えた。日本でも自然保護運動や
市民運動に携わる人たち、アウトドア愛好家などに信奉者が多い。本書では、膨
大な日記や著作から、現代に通じるメッセージを厳選し、多くの人々に多大な影
響を与えたソローの思想をハンディーな一冊に凝縮した。

 

著者詳細

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau 1817-1862)
アメリカ・マサチューセッツ州・ボストン近郊のコンコードに生まれる。
詩人、作家、思想家、ナチュラリストなど多彩な顔を持つ。
学生時代から、古典ギリシャ・ローマ、中世ヨーロッパの文学を深く愛し、また、東洋思想にも興味を持つ。
自らの実践と観察、思索から生みだされた『森の生活』「一市民の反抗」「原則のない生活」「散歩」など数多くの著作のほか、アメリカ先住民や考古学・博物学への関心を深め、最晩年まで続く膨大な日記に書き記す。
その著作は、トルストイ、マンデラ、J・F・ケネディ、フランクロイド・ライト、レイチェル・カーソン、アーネスト・シートン、ジョン・ミューア、ゲーリー・スナイダーなど、分野を越えた様々なリーダーに強い影響を与えてきた。
本書のエッセイ「一市民の反抗」は、ガンディー、キング牧師の市民的不服従へと受け継がれ、政治思想としても貴重な遺産となりつつある。
一日一日を何よりも大切に生きた彼の生涯とその著作は、自らの生活を意義あるものとして生きようとする現代の人々に、静かに力強く応えてくれる。

ソロー略年譜
1817年7月12日 コンコードに生まれる。
1818-23年 ソロー家はチェムズフォードとボストンに暮らす。
1823年 家族はコンコードに戻る。
1833年 ハーバード大学に入学。
1834年 エマソンがコンコードに定住。
1837年 ハーバード大学卒業。エマソンと親しくなる。
10月22日から日記を付け始める。
1838年 コンコードの学校で教える。コンコード文化協会で最初の講演。
1839年 兄ジョンとともにコンコード川とメリマック川を旅する。
1841-43年 コンコードのエマソン家で暮らす。
1842年 兄ジョン死去。
1843年 家庭教師としてスタテン島へ。
1845-47年 ウォールデン湖畔で暮らす。
1846年 コンコード刑務所で一晩を過ごす。
1847-48年 エマソン家で暮らす。
1849年 『コンコード川とメリマック川の一週間』刊行。
1850年 カナダ訪問。
1854年 『森の生活』刊行。
1859年 ジョン・ブラウン擁護の演説をする。
1861年 療養のためミネソタへ行く。
1862年5月6日 コンコードにて死去。

書評一覧

◆ダ・ヴィンチ2010年7月号

ダ・ヴィンチ2010年7月号に、「ソロー語録」の書評が掲載されました。

◆ソロー(通販生活別冊)2010年春号

ソロー(通販生活別冊)2010年春号に、「ソロー語録」の抜粋が掲載されました。

◆朝日新聞2012年2月10日 「天声人語」(朝刊一面)

……「森の生活」を書いた米国の随筆家ソローは忘れがたい言葉を多く残した。たとえば、「ほんの一瞬でも、お互いの立場から世界を見ることができれば奇跡が起こるだろう」(『ソロー語録』岩政伸治編訳)。とかく自分の立場にこだわりがちな人間への、時代を超えたメッセージと読める。(抜粋)