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書名

鷲の巣

著者
アンナ・カヴァン=著 小野田和子=訳
定価
2,600円+税
判型・造本
四六判、上製、252頁
ISBN
978-4-89257-113-8

空から流れ出る、無音の白い瀑布が、 あらゆるものを呑み込んでいく―

 

旅の果てにたどりついた<管理者>の邸宅<鷲の巣>と、荒涼の地、命なき壮麗な世界。不意に空にあらわれる白い瀑布、非現実世界のサンクチュアリ――強烈なヴィジョンが読む者を圧倒する、カヴァンの傑作長篇、待望の本邦初訳!

 

Anna Kavan Collection

書容設計 羽良多平吉

 

(2015年10月下旬発売)

著者詳細

アンナ・カヴァン(Anna Kavan 1901-1968)

1901年、フランス在住の裕福なイギリス人の両親のもとにヘレン・エミリー・ウッズとして生まれる。1920年代から30年代にかけて、最初の結婚の際の姓名であるヘレン・ファーガソン名義で小説を発表する。幼い頃から不安定な精神状態にあり、結婚生活が破綻した頃からヘロインを常用する。精神病院に入院していた頃の体験を元にした作品集『アサイラム・ピース』(40) からアンナ・カヴァンと改名する。終末的な傑作長篇『氷』(67)を発表した翌年の1968年、死去。

 

翻訳 小野田和子

1951年生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。訳書にアーサー・クラーク&ポール・アンダースン『最終定理』、アンディ・ウィアー『火星の人』(以上、早川書房)、アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ『夜来たる』(東京創元社)、M・ジョン・ハリスン『ライト』(国書刊行会)など。

 

書評一覧

11月19日の日本経済新聞夕刊(評者:小谷真理氏)、「NEWS本の雑誌 今週はこれを読め! SF編」(評者:牧眞司氏)で書評掲載されました。2016年1月10日(日)中日新聞・東京新聞の読書面で紹介されました。