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日本経済新聞2005年05月15日(日)朝刊の高橋源一郎さんによるコラム「半歩遅れの読書術」で『鈴木いづみコレクション』などの鈴木いづみ作品についての書評が掲載されました。
SF作家 鈴木いづみ 70年代に現代先取り
今回、一から読み直してみると、どう考えても、鈴木いづみは、ただ「七〇年代を体現」したのではなく、「SF作家として七〇年代を体現」した作家なのだった。
いや「早すぎたSF作家」とか「全身SF作家」と呼ばれるべき存在であることに、遅ればせながら気づいたのである。
……彼女の小説は、われわれがSF的世界の住人になっていることを、ずっと前から告げ知らせていたのである。
- 静岡新聞2005年03月20日(日)朝刊の読書欄に、大森望さんによる『鈴木いづみセカンド・コレクション 全4巻』の書評が掲載されました。
- 神戸新聞2月27日(日)、京都新聞3月6日(日)朝刊の読書欄に、大森望さんによる『鈴木いづみセカンド・コレクション2 SF集2 ぜったい退屈』、『鈴木いづみセカンド・コレクション4 エッセイ集2 ギンギン』の書評が掲載されました。
(……)彼女の残した作品群の特異な輝きは今も色褪せない。
この第二集で初めて単行本化された遺作のSF短編「ぜったい退屈」など、むしろ今のほうがよく理解できるかも。
最終巻の「ギンギン」には、SFに関する単行本初収録のエッセー群も収められているのでお見逃しなく。
- ミュージック・マガジン2005年3月号に、『鈴木いづみセカンド・コレクション4 エッセイ集2 ギンギン』の書評が掲載されました。
(……)SFやGSについてのエッセイ、大瀧詠一、山崎春美、所ジョージらとの対談を収めたもので、あけっぴろげな文体の中に鋭い指摘が多数。
- 松岡正剛の千夜千冊 第九百四十三夜『鈴木いづみコレクション』(全8巻)
おそらく鈴木いづみは、すべての女の文芸と女のマン
ガの先鞭をつけたのである。
いづみ以前、少女マンガはたいしたものがなかった。
いづみも少女マンガなんて気が抜けたシャンパンか、指
を突っ込んで顔を破りたいぬり絵と思っていた。とくに
女の文学にはまったくキャンプなものがなかった(キャ
ンプについては第695夜参照)。キャンプがなかった
らパンクもありえないし、アヴァンポップもありえない。
- 書評 an・an 2004/6/23日号
評者・豊崎由美さん
'70年代のサイケデリック・クイーン再来。
言葉の奔流に、彼女の速度を体感する。
普遍的に流れる時間への違和感、生の淵を覗きこむ恍惚と不安、親に代表される大人たちへの嫌悪感。
鈴木いづみの作品に通底するこれらのテーマは、時代を超えて若い魂を狙い撃つ。(抜粋)
- 『鈴木いづみセカンド・コレクション2 SF集 ぜったい退屈』書評
朝日新聞朝刊(2004年3月28日) 評者/三浦しをんさん
愛を求めてSFの旅 さすらう無気力な若者たち
作中に漂う力強い諦念と、プラスチックみたいな透明な明るさが、切実で美しい。(抜粋)

- 『an・an 』(2004/6/23日号)

- 『朝日新聞朝刊』(2004年3月28日号)

- 『ViVi』(2001/5月号)

- 『ダ・ヴィンチ』(2001/5月号)

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