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書名

曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ

著者
 曽根中生=著  
定価
 3,900円+税  
判型・造本
 A5判、上製、500頁  
ISBN
 978-4-89257-108-4  

「存在を撮るっていうのは一回だけ可能なことだと思います。一回地上に生まれてきたら、それを二度同じように生きるなんてことはできないですから。」(曽根中生 本書より)

 

奇才・曽根中生の全人生/全映画

日活ロマンポルノの隆盛期を支え、 『わたしのSEX白書 絶頂度』『天使のはらわた 赤い教室』『嗚呼!! 花の応援団』など、数々の傑作を世に放った、 1970年代以降の日本映画界の最重要人物、 映画監督・曽根中生。 本書は、「失踪」とも噂された時期を経て、2011年、 20数年ぶりに公の場に姿を現した曽根中生の初の自伝である。 伝説の脚本家集団「具流八郎」、鈴木清順の助監督時代、 監督作品の製作秘話、そして突然の失踪、発明家の現在…… 謎につつまれていた曽根中生の人生と映画の全貌が 今、明らかになる!

 

☆監督全作品(テレビ作品を含む)、助監督・脚本担当作品についての徹底インタビュー収録 (聞き手:横田茂美、野村正昭、編集部)

 

☆スチール、スナップなどの写真を多数収録(モノクロ写真はすべてダブルトーン印刷)

 

書容設計 u良多平吉

編集 文遊社編集部

 

「一通の封書が私の未来を変えた。 特許庁から磁粉体製造装置の特許査定の通知が来たのだ。 これで最後という三回目の審査請求を出していたものの半分は諦めかけていた。そこへこの知らせである。 ずっと撮ることが出来なかった一本の映画をやっと撮り終えた、何故かそういう達成感があった。 誰も居ない劇場のスクリーンの前で私は雄叫びを上げていた。」(曽根中生 本書より)

 

<目次>

はじめに

第一章 河岸段丘と坂と

第二章 万年フォース助監督

第三章 人間半

第四章 灰が磁石にくっ付いた

あとがき

烏(カラス)もまっ青

フィルモグラフィ

 

(2014年8月下旬発売)

 

「曽根中生を見ずに昭和など語れるはずもない。そう確信していた者たちは、彼の 自伝を読まずに昭和から平成への移行など語りえないという苛酷な現実に、粛然と襟を糺す。必読!」                蓮實重彦(映画評論家)

 

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曽根中生

1937年、群馬県生まれ。1962年、東北大学文学部美学美術史学科卒業、日活に入社。 鈴木清順らの助監督につく。その傍ら、脚本を担当した『壁の中の秘事』(若松孝二、1965) がベルリン国際映画祭に出品される。 また、脚本家集団「具流八郎」として大和屋竺、田中陽造らとともに活動、鈴木清順監督の 『殺しの烙印』(1967)の脚本を手掛ける。 1971年、『色暦女浮世絵師』で初監督、『わたしのSEX白書 絶頂度』(1976)『天使のはらわた 赤い教室』(1979)など、日活ロマンポルノを代表する監督として活躍。 一般映画では、『嗚呼!! 花の応援団』(1976)が大ヒットする。『フライング 飛翔』 (1988)を発表したのち、映画業界から忽然と姿を消し、「失踪」と噂される。 2011年、湯布院映画祭で二十数年ぶりに公の場に登場。 臼杵市で燃料製造装置などの研究開発に取り組み、「磁粉体製造装置」「エマルジョン 燃料製造装置」の特許を取得。株式会社フォーライフ取締役副社長を務める。2014年、逝去。

書評一覧

産経新聞(10月19日)

書評が掲載されました。(評者:高崎俊夫氏)

朝日新聞(10月12日)

書評が掲載されました。(評者:佐々木敦氏)



『フリースタイル』27号(10月6日)

書評が掲載されました。(執筆者:筒井武文氏)

『映画秘宝』11月号

書評が掲載されました。(評者:柳下毅一郎氏)

 

このほか、『週刊ポスト』(10月24日号:(評者:坪内祐三氏)、毎日新聞朝刊「ブックウォッチング」(10月15日)、『週刊新潮』(10月2日発売)、『日本映画magazine』(9月26日発売)、東京新聞/中日新聞「大波小波」(9月11日)、東京新聞/中日新聞(日曜書評欄)(10月26日)で書評が掲載されました。 共同通信で記事が配信され(9月12日)、大分合同新聞、高知新聞などに掲載されました。

『フリースタイル28号』(12月25日発売)の「ONE,TWO,THREE」で、南陀楼綾繁氏、柳下毅一郎氏により紹介されました。

 

『本の雑誌』(2015年1月号)で、坪内祐三氏による「2014年度私のベスト3」に選出

『週刊読書人』(12/19号)で「映画本・最大の収穫」に選出。選者は伊藤洋司氏です。 
★丸善書店・ジュンク堂書店「本の収穫祭2014 芸術・映像」で紹介

『ダ・カーポ 2014年 今年最高の本』の「『週刊ポスト』書評担当者が選ぶベスト本」に選出

『月刊みすず 読書アンケート号』で、2014年を代表する本として鈴木布美子氏により選出