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書名

綿畑の小屋

著者
ジム・トンプスン=著 小林宏明=訳
定価
2,500円+税
判型・造本
四六判変形、並製、328頁
ISBN
978-4-89257-145-9

罠にはまったのはおれだった―

オクラホマの地主と娘、殺人事件の発生、そして先住民の儀式

白人貧農の父子は、憎悪の果てに

 

『おれの中の殺し屋』と同年に出版された、異人種間の反目を背景とするトンプスンの初期重要作、本邦初訳。

解説 福間健二

 

「書けることを書く。……究極、必要なのは、したり顔の良識や常識が要求するあらゆることへの無責任さだ。この世界が人にどんな仕打ちをするか。どんな目にあわせるか。それを思い知ったところからの反撃が、書くという行為になっているのだ。」(福間健二 本書解説)

 

装幀 黒洲零

 

(2018年10月中旬発売)

 

*好評既刊*

天国の南

ジム・トンプスン=著 小林宏明=訳

'20年代のテキサスの西端は、 タフな世界だった―― パイプライン工事に流れ込む 放浪者、浮浪者、そして前科者……

解説 滝本誠

 

ドクター・マーフィー

ジム・トンプスン=著 高山真由美=訳

アルコール専門療養所の長い一日

”酒浸り(ウェット)”な患者と危険なナース

マーフィーの治療のゆくえは――

解説 霜月蒼

 

殺意

ジム・トンプスン=著 田村義進=訳

悪意渦巻く海辺の町ーー

トンプスン・ノワール、

鮮烈な傑作

解説 中条省平

 

犯罪者

ジム・トンプスン=著 黒原敏行=訳

殺人容疑者は十五歳の少年

ありきたりの日常に潜む狂気、

スキャンダラスな報道と捜査の行方は―

解説 吉田広明

 

 

 

 

著者詳細

ジム・トンプスン(Jim Thompson 1906-1977)

1906年、アメリカ・オクラホマ州生まれ。油田労働者、ベルボーイ など、職業を転々とする。1942年、初の長篇を出版。1949年、初の 犯罪小説『取るに足りない殺人』を発表する。『おれの中の殺し屋』 (1952)など、ペイパーバック・オリジナルで作品を次々に発表する。 『現金に体を張れ』『突撃』(スタンリー・キューブリック監督作品) の脚本に参加。1977年没。

 

翻訳 小林宏明

1946年東京都生まれ。明治大学英米文学科卒。リー・チャイルド『ネバー・ゴー・バック』『キリング・フロアー』(講談社文庫)、ジェイムズ・エルロイ『LAコンフィデンシャル』(文春文庫)、ホレス・マッコイ『明日に別れの接吻を』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、ジム・トンプスン『天国の南』(小社刊)ほか翻訳書多数。著書に『銃を読み解く23講』(東京創元社)、『小林宏明のGUN講座』(エクスナレッジ)、『図説 銃器用語事典』(早川書房)など。

 

書評一覧

日刊ゲンダイ(11/18)、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」(10/30)(評者:ストラングル・成田氏)、『ナンクロメイト』(2019年1月号)(評者:牧眞司氏)で書評掲載されました。 
2019年このミステリーがすごい』の「マイベストシックス」でストラングル・成田氏の2位に選出されました。