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書名

脱落者

著者
ジム・トンプスン=著 田村義進=訳
定価
2,500円+税
判型・造本
四六判変形、並製、280頁
ISBN
978-4-89257-146-6

テキサスの西、ビッグ・サンド(大きな砂地)の町

原油採掘権をめぐる陰謀と死の連鎖、

未亡人と保安官補のもうひとつの顔――

 

本邦初訳

 

解説 野崎六助

 

「登場人物たちは、行きつ戻りつを繰り返す。……岐路に立って、何とか最善の選択肢を選ぼうとしながら、最悪の結果を呼びこんでしまう。その繰り返しだ。……本作、トム・ロードの物語は、別種のルー・フォード的人物に、別の選択肢(いってみれば、救済のようなイメージか)を与えようと試みた作品なのだ。」(野崎六助 本書解説)

 

装幀 黒洲零

 

(2019年3月下旬発売予定)

 

*好評既刊*

天国の南

ジム・トンプスン=著 小林宏明=訳

'20年代のテキサスの西端は、 タフな世界だった―― パイプライン工事に流れ込む 放浪者、浮浪者、そして前科者……

解説 滝本誠

 

ドクター・マーフィー

ジム・トンプスン=著 高山真由美=訳

アルコール専門療養所の長い一日

”酒浸り(ウェット)”な患者と危険なナース

マーフィーの治療のゆくえは――

解説 霜月蒼

 

殺意

ジム・トンプスン=著 田村義進=訳

悪意渦巻く海辺の町ーー

トンプスン・ノワール、

鮮烈な傑作

解説 中条省平

 

犯罪者

ジム・トンプスン=著 黒原敏行=訳

殺人容疑者は十五歳の少年

ありきたりの日常に潜む狂気、

スキャンダラスな報道と捜査の行方は―

解説 吉田広明

 

綿畑の小屋

ジム・トンプスン=著 小林宏明=訳

罠にはまったのはおれだった―

オクラホマの地主と娘、殺人事件の発生、そして先住民の儀式

白人貧農の父子は、憎悪の果てに

解説 福間健二

 

 

 

 

著者詳細

ジム・トンプスン(Jim Thompson 1906-1977)

1906年、アメリカ・オクラホマ州生まれ。油田労働者、ベルボーイ など、職業を転々とする。1942年、初の長篇を出版。1949年、初の 犯罪小説『取るに足りない殺人』を発表する。『おれの中の殺し屋』 (1952)など、ペイパーバック・オリジナルで作品を次々に発表する。 『現金に体を張れ』『突撃』(スタンリー・キューブリック監督作品) の脚本に参加。1977年没。

 

翻訳 田村義進

1950 年、大阪生まれ。金沢大学法文学部中退。日本ユニ・エージェンシー翻訳ワークショップ講師。訳書にジム・トンプスン『殺意』(小社刊)、ミック・ヘロン『死んだライオン』(早川書房)、スティーヴン・キング『書くことについて』(小学館)、 ジェイムズ・エルロイ『アメリカン・タブロイド』(文藝春秋)など。

 

書評一覧

『ナンクロメイト』(7月号)(評者:牧眞司氏)、翻訳ミステリー大賞シンジケート(評者:ストラングル・成田氏)で書評掲載されました。