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書名

漂泊者

著者
ジム・トンプスン=著 土屋晃=訳
定価
2,500円+税
判型・造本
四六判変形、並製、272頁
ISBN
978-4-89257-149-7

恐慌後のアメリカで、職を転々としながら
出会った風変わりな人々、巻き起こる騒動――
流浪のなかで書き続けた日々を描く自伝的小説

 

本邦初訳

解説 牧眞司

 

「文筆家としての一本立ちをめざしている点で、職業小説としての面が強く出ている。……トンプスンは自らの文才を疑うことはない。題材と掲載先さえあれば、誰にも負けないテキストを仕上げてみせる。ほかのことでは失敗つづきだが、文章に対するこの自信は小気味がいい。」牧眞司(本書解説)

 

装幀 黒洲零

(2021年3月下旬発売)

 

*好評既刊*

天国の南

ジム・トンプスン=著 小林宏明=訳

'20年代のテキサスの西端は、 タフな世界だった―― パイプライン工事に流れ込む 放浪者、浮浪者、そして前科者……

解説 滝本誠

 

ドクター・マーフィー

ジム・トンプスン=著 高山真由美=訳

アルコール専門療養所の長い一日

”酒浸り(ウェット)”な患者と危険なナース

マーフィーの治療のゆくえは――

解説 霜月蒼

 

殺意

ジム・トンプスン=著 田村義進=訳

悪意渦巻く海辺の町ーー

トンプスン・ノワール、

鮮烈な傑作

解説 中条省平

 

犯罪者

ジム・トンプスン=著 黒原敏行=訳

殺人容疑者は十五歳の少年

ありきたりの日常に潜む狂気、

スキャンダラスな報道と捜査の行方は―

解説 吉田広明

 

綿畑の小屋

ジム・トンプスン=著 小林宏明=訳

罠にはまったのはおれだった―

オクラホマの地主と娘、殺人事件の発生、そして先住民の儀式

白人貧農の父子は、憎悪の果てに

解説 福間健二

 

脱落者

ジム・トンプスン=著 田村義進=訳

テキサスの西、ビッグ・サンド(大きな砂地)の町

原油採掘権をめぐる陰謀と死の連鎖、

未亡人と保安官補のもうひとつの顔――

解説 野崎六助

 

バッドボーイ

ジム・トンプスン=著 土屋晃=訳

豪放な“爺”の人生訓(レッスン)、詐欺師の友人、喧噪のベルボーイ生活――

ノワールの鬼才が若き日々を綴った、抱腹絶倒の自伝的小説

解説 越川芳明

 

雷鳴に気をつけろ

ジム・トンプスン=著 真崎義博=訳

ネブラスカの肥沃な谷と凍てつく川

蝕まれていく日常と、南北戦争の記憶ーー

ノワールの鬼才による幻の長篇

解説 諏訪部浩一

 

 

著者詳細

ジム・トンプスン(Jim Thompson 1906-1977)

1906年、アメリカ・オクラホマ州生まれ。油田労働者、ベルボーイ など、職業を転々とする。1942年、初の長篇を出版。1949年、初の犯罪小説『取るに足りない殺人』を発表する。『おれの中の殺し屋』 (1952)など、ペイパーバック・オリジナルで作品を次々に発表する。 『現金に体を張れ』『突撃』(スタンリー・キューブリック監督作品) の脚本に参加。1977年没。

 

翻訳 土屋晃

東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒。訳書に、スティーヴン・キング『ジョイランド』、ジェフリー・ディーヴァー『オクトーバー・リスト』(ともに文春文庫)、テッド・ルイス『ゲット・カーター』(扶桑社文庫)、エリック・ガルシア『レポメン』(新潮文庫)、ジム・トンプスン『バッドボーイ』(小社刊)など。

 

書評一覧

日本経済新聞4/1夕刊「目利きが選ぶ3冊」に書評掲載されました。(評者:野崎六助氏)
BRUTUS No. 937(評者:滝本誠氏)、週刊文春(4月29日号)、翻訳ミステリー大賞シンジケート(評者:霜月蒼氏)、Them magazine で書評掲載されました。
『ミステリマガジン』7月号(評者:松坂健氏、若林踏氏)、産経新聞日曜朝刊(5/16)(評者:浅暮三文氏)、翻訳ミステリー大賞シンジケート(評者:ストラングル・成田氏)『men's FUDGE』7月号、『ダ・ヴィンチ』6月号「注目の新刊情報」で掲載されました。